再び平和記念資料館に入った
館内を歩いて胸が苦しくなってくる
これが戦争 これが戦争の現実
人は簡単に“地獄のような”と形容をするけれど ……
コレガ人間ナノデス 原子爆弾ニ依ル変化ヲゴランクダサイ
肉体ガ恐ロシク膨張シ
男モ女モスベテ1ッノ型ニカエル
オオソノ真黒焦ゲノ滅茶苦茶ノ
爛レタ顔ノムクンダ口カラ洩レテ来ルノハ
「助ケテ下サイ」
コレガ
コレガ人間ナノデス 人間ノ顔ナノデス
「夏の花」 原 民喜(1905〜51)著
1945年8月6日
戦況は限りなく終息に近づいていた
その中で広島 長崎が……
これだけは言える
絶対に言える
『戦争ではなにも解決しない』
取り返し得ない惨状と憎悪と だけが残って……
通路にTVモニターが置かれている
ボタンを押すと画面で被爆者の方が被爆体験を話される
外国人が熱心に画面を
見つめてる(英文のテロップが出る)
その横のテーブルにノートが2冊置かれてあった
署名用と感想文用と
その一冊に「それでも
やはり日本が悪い」と
たどたどしい文字で書かれてあった
“国境も 武器も 宗教もみんな人が作った
そして それが争いになった
戦争が 戦争がみんな悪い
でも
救いはある
人には 英知がある 愛がある”
と私はノートに記した
“広島”“長崎”はもう半世紀を過ぎた
若人には歴史の1ページになってきた
人類はこの半世紀いかほどの前進をなし得たか
地球上の至る所で紛争は絶えることがない
核は相当量現存する
決して広島 長崎は終わっていない
古い過去ではない
LennonのImagineの一節
☆☆Imagine☆☆ by John Lennon
Imagine there`s no countries
It isn`t hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace yuhuh
雨の中
気を取り直して1時間ほど路面電車に乗って宮島に出た
宮島口から船で渡る
雨に濡れて紅の伽藍は美しかった
海中の鳥居は干潮時で根本まで露わにしている
1168年清盛が造営し
1500年半ば自身達の戦で荒らしたこの社を元就が再建した
1996年12月世界遺産に
指定されたこの一帯の建造物
能楽堂が一際風情があって印象的だった
ホテルに戻り疲れた
体と頭をバスタブに浸かりながら癒す明日は神戸だ
TVニュースを見ながら深い眠りに就いた
3日目の朝も早く起きた
朝食を済ませ
そうそうに街に出る
この街のタクシーのスピードは東京よりすごいなと今日も感じる
広島を後にして乗った新幹線は兎に角トンネルが多い
昼過ぎ定刻に列車は新神戸に着いた
地下鉄で三宮に この街の喧噪は想像以上だ
大震災の痕は一見何処にも見あたらない
きつい北野坂を上る
異人館街を急ぎ足でまわる
眼下に神戸の街が見渡せた
ポートライナー(新交通)を降りたところは
埋め立てで出来た街仮設住宅が並ぶ一角があった
未だ余儀なくここに居住されている方々……
やはりあの大災害は終わっていなかった
夜のとばりに追われるように
不案内な神戸の繁華街をホテルに向かう
4日間の旅は終わった
思い立つままカメラを持っただけの例に漏れず不勉強な旅
ただ
ヒロシマ 阪神淡路大震災と言う重いものを
念頭に置いた今回の旅
思うことはいろいろあった
核のない 戦争のない
争いのない
災害のない世界は夢なのだろうか……
☆12才で散った少女サダコ☆
“原爆の子”の像は彼女がモデル
彼女が折った鶴が資料館に飾られている
『990まで折った折り鶴
1,000まで後10を残して散った少女』
今 世界中で「サダコストーリー」として学校の教材にもなっている